健康保険への加入手続き

こんなサポート制度があります

生まれたばかりの赤ちゃんは、思いがけぬ病気やケガで病院を受診することも多いはず。健康保険に加入していれば、未就学児までは自己負担額は総医療費の2割で済みますが、2割とはいえ入院や受診回数が多いと大きな負担となります。
我が国には子育て世帯の負担を軽くしてくれる医療費サポート制度が複数ありますので、うまく活用して、赤ちゃんと家計をしっかり守ってください。
なお、これらの制度は変更される場合がありますので、最新の情報については、お住まいの市区町村の窓口にお問い合わせ下さい。

かかった総医療費

2

自己負担

8

健康保険が負担

制度名概要対象疾患申請先
未熟児養育医療制度指定医療機関への入院費などを助成してくれます低出生体重児など市区町村
乳幼児(子ども)
医療費助成制度
病院の窓口負担額を自治体が助成してくれますすべての疾患市区町村
小児慢性特定疾病
医療費助成制度
小児の慢性疾患の自己負担額が軽減されます特定の小児慢性疾患都道府県または
指定都市・中核市
高額療養費制度負担額が限度額を超えたとき超過分が払い戻されますすべての疾患健保組合や市区町村など
自立支援医療制度自己負担分が軽減されます心身の障害をもつ児市区町村
心身障害者医療費助成制度自己負担分が軽減されます心身の障害をもつ児都道府県
未熟児養育医療制度 概要 指定医療機関への入院費などを助成してくれます 対象疾患 低出生体重児など 申請先 市区町村
乳幼児(子ども)
医療費助成制度
概要 病院の窓口負担額を自治体が助成してくれます 対象疾患 すべての疾患 申請先 市区町村
小児慢性特定疾病
医療費助成制度
概要 小児の慢性疾患の自己負担額が軽減されます 対象疾患 特定の小児慢性疾患 申請先 都道府県または
指定都市・中核市
高額療養費制度 概要 負担額が限度額を超えたとき超過分が払い戻されます 対象疾患 すべての疾患 申請先 健保組合や市区町村など
自立支援医療制度 概要 自己負担分が軽減されます 対象疾患 心身の障害をもつ児 申請先 市区町村
心身障害者医療費助成制度 概要 自己負担分が軽減されます 対象疾患 心身の障害をもつ児 申請先 都道府県

参考

  1. 母子衛生研究会 編:母子保健テキスト (2021年版). 母子衛生研究会. 2021
  2. 日本小児科学会社会保険委員会 編:保険診療・社会保障テキスト. 診断と治療社. 2018

健康保険への加入手続きについて

各種助成制度を利用するには、赤ちゃんの健康保険への加入が必須です。
赤ちゃんが生まれたら、市区町村へ出生届けを提出して、まずはできるだけ早めに健康保険への加入手続きを済ませましょう。

STEP 1

市区町村へ出生届けを提出

出産日を含め14日以内(国外での出産は3か月以内)に届出を行う必要があります。

申請は下記3か所で行えます。

  • 住民票のある市区町村の担当窓口
  • 本籍地の市区町村の担当窓口
  • 里帰り出産など、出生した市区町村の担当窓口

申請先と必要なもの

申請窓口 市区町村の担当窓口
申請に必要なもの
  • 印鑑
  • 母子健康手帳
  • 出生届 (医師が記入)
  • 出生証明書(医師が記入) など
STEP 2

赤ちゃんへの健康保険への加入手続き

加入している保険の種類によって申請窓口が異なります。
申請中に医療機関を利用する際は、「健康保険資格証明書」を発行してもらって提示すれば、健康保険が適応されます。

申請先と必要なもの

申請窓口 健康保険・共済組合:勤務先の窓口
国民健康保険:市区町村の担当窓口
申請に必要なもの
  • 印鑑
  • 母子健康手帳
  • 健康保険証
  • 出生届のコピー など
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